2016年05月18日

78分の56

タロットカード制作の56枚目は、ソードの7。

カップ7に続けて小アルカナ7枚目シリーズ。7枚目のカードは、どのスートにおいても複雑な巧みさを発揮。水ではその受動的な愛着の性質が洗練されきった結果の「目移り」や「よりどりみどり」状態でした。ソードにおいてはその策略的で知性的な性質が極まります。5枚目で相手をやり込めすぎて総スカンをくらい孤立してしまった経験から、6枚目で一端戦いの場を退き、7枚目では、剣を二本残して必要分だけ持ち去る巧みさを発揮します。そうすることで、十分遠くまで逃げ切ることが出来るだけではなく、敵に諦める余地や譲歩する余地を残し、より自由な空の下へと飛び出してゆくことができるのです。

私の絵では、少女が家に手を振りながら外へ出てゆく様子を描きました。独り立ちでしょうか?家出でしょうか?それともただ遊びに行くだけなのか。いずれにせよ、家人を安心させる要素として家に二本剣を残し五本もの剣を持ってゆくのです。

sword7b.jpg


私の育った家は、姉と私の二人姉妹。2人共結婚して遠方に巣立ってゆきました。
育ててくれた両親はどんな気持ちだったのでしょうか?私の両親は進歩的で型破りな考えを持っているので、いわゆる「嫁に取られた。さみしい。」といった感想は一切言わなかったものの、現実として私たち二人は遠く離れて暮らし、正月やGWといった年中行事のときはたいてい夫方の実家で過ごすか家族旅行に行ってしまうかで、実家に帰ることはめったにありませんでした。孫の出産や進級のときはお金は出すが口は出さぬ状態で、自分たちの財産も家もしきたりも何もかも自分たちでエンジョイしながら使い切ってバイバイ!というスタンスで私たちと関わってくれた両親でした。

女の子に限らず、子が家を出るときはいつも5本の剣、つまり自宅の多くの資材を盗んで出てゆくようなものかもしれません。わずか二本だけの残した剣は、育ててくれた家族に対する感謝の気持ちと、一緒に過ごした記憶くらいです。後は全部持って行ってよその子になるのです。それだけに、残された二本の剣の重要性に改めて思いを馳せます。
posted by emi at 20:33| Comment(0) | タロットカード | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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